動物救済のロゴマーク

海外の商品には動物実験をしていないロゴや風力発電支援のロゴ、ベジタリアンロゴなど様々な意思表示を示すロゴがついています。(海外の商品ロゴ詳細→)そのロゴを通じて動物問題や環境問題などに気付く消費者の方も少なくありません。当サイトでは「動物支援ロゴ」を制作し、広く動物事情の周知に役立てたいと考えています。ロゴは現在無料で使用して頂けますので、使用希望の企業や有志の方はお問い合わせください無断借用はお控えください。

動物救済のロゴマーク

日本の動物事情で特に支援が必要と思われる活動や動物事情を紹介しています。 Dear Pawsでは今後もいろいろな動物事情を掲載していく予定です。

1:被災地の動物達の現状

2011年3月11日。東日本大震災により多くの方々や動物たちの命が失われました。そして震災と原発事故の被害を受けた福島県。人のいなくなった警戒区域や避難区域には、まだ残されたペットや震災後に生まれた犬や猫がたくさん残されています。そして牛や馬など体の大きな畜産動物も被災し、死と隣り合わせの過酷な状況の中、人や国からの支援を待っています。現在、動物愛護団体さんや有志の個人ボランティアさんによって保護や給餌、不妊手術の活動が実施されていますが、動物の数にはまだまだ追いつきません。

アメリカの保健所のケージの中の犬達
無事に保護されても狭い檻での暮らしを強いられる被災動物がたくさんいます。

2:保健所に収容される動物

日本ではおおよそ30万頭近い犬猫(約犬が10万頭、猫が20万頭)が毎年保健所で殺処分されています。その収容された動物のうち90%近くが殺処分されており、その数は1日に700頭以上もの犬猫が殺処分されている事になります。このパーセンテージはドイツやイギリス、アメリカなどの先進国と比べると異例な高さで、諸外国のようにペットショップでの動物の生態展示販売が禁止されていない事、ブリーダーや動物犯罪者を取り締まる法律が甘い事、そして社会化期や避妊去勢、マイクロチップの装着などペットを飼育するにあたり当然の義務が周知されていない事が開けられています。収容動物に対する対応や第3者への譲渡活動は各自治体に格差がありますが、海外ではマイナーなガスによる安楽死、不要ペット回収車や悪徳ブリーダー、店頭やインターネットでの動物の販売規制など日本の動物事情には課題がまだまだたくさん残されています。それでも保健所の収容動物を生かそうとする自治体や動物愛護団体さん、活動家さんが日本の保健所事情を改善していこうと活動に励んでおられます。

アメリカのシェルターの犬
収容期限やスペースに限りがあったり、譲渡をしていない自治体もあります。

3:猫の殺処分率、TNR

日本の収容動物が減らない大きな理由の一つに不妊治療が周知されていない事が挙げられます。諸外国では保健所の収容動物を減らすために直接的な効果がある活動の一つに不妊手術の実施が挙げられています。特に猫はの多産で、1匹の猫が未去勢のまま1度のお産で4匹子猫を産み、子猫のうち2匹が未去勢の場合、1匹の猫から1年後には50匹の猫が増えた事に。7年後には42万匹にも増えると言われています。最近は日本でも野良猫を不妊手術し、元の場所に戻し地域で管理していく地域猫(TNR)活動が行われるようになってきました。この地域猫の活動は野良猫を地域ぐるみできちんと管理する事で地域の環境衛生や犯罪率の低下に効果があると諸外国では認知されています。しかし日本ではまだまだ住民の方の理解や国の支援が受けられていない現状で、これからもっと広がっていくべき動物支援活動の一つです。

地域猫(TNR)
地域猫活動によりゴミ荒らしや糞尿、鳴き声のトラブルが軽減される効果もあります。

4:マイクロチップ

マイクロチップのレントゲン写真
マイクロチップは1cmにも満たない大きさで子犬や子猫にも装着が可能です。

海外で不妊手術とセットで積極的に取り組まれている保健所収容動物の削減に関連した活動にマイクロチップの装着があります。日本でも収容動物の6割近くが迷子ペットと言われていますが、諸外国でも迷子動物の問題は深刻で、マイクロチップの装着をすすめています。首輪に簡単に付ける事が出来る首輪も迷子ペット探しには有効ですが、犬猫は簡単に痩せてしまったり首輪が外れたりして迷子札を紛失してしまう事も少なくありません。そこで皮下に埋め込み個体認識が出来るマイクロチップを諸外国ではペットの安全のために推奨しており、イギリスでは近く義務化される方針が決定しています(2013年2月)。マイクロチップが諸外国で普及していく理由のひとつに安価であることも挙げられ、日本の大体1/3~1/2の価格で装着が可能です。